2024-10-01
フルミストは、鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチン(生ワクチン)です。インフルエンザウイルスの侵入口である鼻の粘膜に免疫を誘導するため(ウイルスの侵入を防ぐ)、高い感染予防効果が期待されます。また、効果の持続も1年(不活化ワクチンでは4~6か月)と長く得られます。2003年にアメリカで認可され、2011年にヨーロッパでも認可されて不活化ワクチンともに一般的に利用されています。日本では今年初めて認可されました。
対象
2歳~18歳
接種回数、方法
1回接種:両鼻腔に0.1mlずつ、合計0.2ml噴霧
優れている点
- 鼻から噴霧するため、注射による痛みや怖さがない
- 小児における有効性が高い
- 通常インフルエンザウイルスが侵入する経路となる鼻腔で免疫を作るため、高い発症予防効果が得られる
- 活性を低下させたウイルスで免疫を作るため、流行しているインフルエンザと異なる株に対しても軽症化してくれる
- 効果は1シーズンで、従来の注射ワクチンよりも効果が長く持続する
注意すべき点
- 生ワクチンのため 接種後1週間程度鼻炎症状が約50%出現し、その他、咽頭痛、咳、発熱など軽い感冒症状を数日認める場合がある
- 接種当日に鼻水や鼻づまりがある方は、効果が低くなることが予想されるため、従来のインフルエンザ注射ワクチンを推奨
- 他のワクチンと同様に、極めてまれですがアナフィラキシーショック等を起こす可能性もあります
- 他院で気管支喘息の継続治療を受けている方は主治医にご確認下さい
フルミスト接種ができない人
- 2歳未満の方、19歳以上の方
- 発熱がある方
- 重篤な急性疾患にかかっている方
- インフエンザの成分(鶏卵、ゲンタマイシン、ゼラチン、アルギニン)に対して重度のアレルギーがある方
- 免疫不全の方や免疫不全の方と接触する可能性が高い方
- アスピリンを服用している方 (川崎病や心疾患の方)
- 4週間以内に「生ワクチン」を接種している方
- 妊娠している方また、その可能性が高い方
- 喘息の治療を行っている方、または、1年以内に喘息の発作があった方
- 慢性疾患(心疾患、肝疾患、腎疾患、糖尿病、貧血、嚥下困難や呼吸障害を伴う神経疾患、免疫不全など)のある方
- その他、医師が接種不適当と判断した方
他のワクチンとの接種間隔について
- 不活化インフルエンザワクチンとフルミストを1シーズンに両方接種することも可能です(受験生などにおすすめです)
その場合、不活化インフルエンザワクチンを年齢による規定回数接種後に、
→最低2週間、可能であれば4週間あける
それ以外のワクチン
- 不活化ワクチン(新型コロナワクチンを含む)→接種間隔あける必要はない
- 生ワクチン(MR、水痘、おたふくかぜ)→前後4週間あける
※注射ワクチンと比較してメリットだけなく、デメリットもあることをご理解いただき、フルミスト接種をするかの最終判断は保護者・本人で行っていただきますようお願いいたします。
予約方法・料金
- 接種料金は1回8,000円(税込)
- 10/4(金)から予約開始、 10/17(木)から接種開始
- 入荷するフルミストは本数が限られており、在庫管理を厳密におこなうためにインターネットでの予約は行っておりません。数に限りがありますので、予約は電話にてお願いいたします。(キャンセル、体調不良等での延期は、必ず電話連絡ください)
- 単独接種のみです。他のワクチンと同時接種はできません。
- 無くなり次第終了となりますのでご了承下さい。
従来通りの注射ワクチンもあります
従来通り注射インフルエンザワクチン接種も行っております。なお、注射ワクチン接種予約は専用の予約サイトからのみとなっております。